クッキーと塩味

本日はおばーたんが降臨。

今朝いつものようにオフィスへ行き更衣室へ入ろうとしたところで、いつもの、お掃除をしてくださっているかぁいいおばーたんが「はい、オヤツ。」と袋にミッキーたんの絵が書いてある、ちゃんと色違いのクッキーふたつと、塩分チャージタブレット3つを昔ながらの小さな透明ビニール袋に入れ、きゅきゅっと縛ったものをくれた。

ジップロックじゃない。

なんてノスタルジーなの。

ちょっと待ってよ、おばーたん。

タワティーヌはそういうのにめっぽう弱いの知らないの?

知らないよね。

んもうっ。

今日はどんなに忙しくても優しい人間でいられちゃうんだから。

帰りの電車で鉄仮面のお顔でめちゃくちゃ押してくるお嬢にも隙間をプレゼント。

途中でお腹が空いても暑くてクラクラしてもこの結び目はうちまで絶対に解かないんだから。

タワシはお礼を言って猛烈に急いでギンギンに冷えた桃の紅茶を買いに行き、おばーたんに渡した。

だっておばーたんに会えるのはいつも偶然みたいなもんなのだ。

昨日の晩にでも、あぁ、そうだあのメガネにお菓子を渡してあげようかね、なんて思ってさ、痛い膝をよっこいしょっつって何度もあっち行きこっち行きプレゼントを拵えたんでしょ?

泣けるじゃないの。

明日あげよう、なんて思いながら電気を消して寝たんでしょ?

泣けるじゃないのさ。

はぁ、いい1日だよもう既に。

さらにフライデーという謎に嬉しいトッピングもついちゃって喜びの上塗りだぜ。

ほんの小さなことで人はとても喜ぶ生き物だと思うのだ。

小さい優しさばら撒いてこーぜ。

 

っつうことでそれではみなはん、また明日。

この場所で。

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