眠り姫は毎日眠い。

熟睡ができてないわけではないのに眠いのはコロ助と同じに睡眠不足なのか。

YouTubeも観てないのに眠いなんて悔しい。

 

さて今日は月末に片足をつっこんでいる。

月末イヴなので残業が止まらない。

腹も減るってもんだ。

帰り道の繁華街からは晩御飯のいい匂いがしてタワシのお鼻が入店して止まらない。

待て待て。

月曜に頭は白菜と豚肉のスープを食べるつもりでいたのに、気づけば水曜用の麻婆豆腐用の挽肉を解凍していた。

白菜もニンジンも切り鍋に入れた後の祭りだ。

もうだったら、麻婆豆腐も作ったる!っつってどっちも作っておいたおかげでうちには夜ご飯がたっぷりある。

帰れ、タワシ。

リュックにぶら下げたアジフライのキーホルダーのモフモフを触って落ち着きを取り戻す。

モフモフに体温なんてないのになんかあったけぇのはなぜだろう。

この感触をいっぱい知っている。

どれも優しい思い出ばかりだ。

味は忘れてしまったけれど、安心感だけ、ぽわんと残っている。

思い出はいつだってそうなのだ。

曖昧でもじゅうぶんなのである。

なんなら虚構なのかもしれない。

いつか全てが虚構となるなら今日が真実じゃなきゃいけないなんてことはないのかもしれない。

夜ご飯の匂いからマミまでを思う折り返し地点は雨。

そんな夜のタワシである。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

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