腹が空き過ぎて手がぷるぷる震えている。
どうしてお腹は空くんだろう。
身体の生存本能だろう。
こんなにお腹にポッコリと脂肪が巻き付いているのにこの身体はそそくさと白旗をあげんのか。
手よ、震えないでくれ。
キーボードも震えて打てないし、ガチャガチャ音がしてハズイから。
さて年初めの太極拳である。
先生が開口一番に「みなさんの元気なお顔を見られてとても嬉しいです」と言った。
ノスタルジーを感じさせる言い回しになんかホッとする。
四正太極拳をしながら「ここもひとつのコミュニティーだな。いやこういう場こそ昔からある元祖コミュニティーなんだよな」と思っていた。
誰かが帰省したみたいな世間話も、誰も喋らずシーンと本気で静まり返る休憩時間も、お饅頭が配られる感じもなんか全部いちいち飾り気がなく、嘘くさくないから込み上げてくるものがあり、これがひとときの憩いで、癒しで、パワースポットだわ、としみじみ思う。
なんの利害関係もなく、損得勘定もなく「ここにいる」というだけで自己を肯定してしまうようなものでもなく、ちょっと気になる太極拳を習ってみるという好奇心だけで繋がっている潔くハートフルな場所。
タワたんも真のワンダフルをつくるぞ、と密かに誓う木曜日の夜である。
それではみなはん、また明日。
この場所で。