最後に平和島骨董まつりへ行ったのはいつだろう。
もう20年は行ってないはず。
ママンの骨董好き遺伝子が遺伝して、古いものとかリサイクルされたものを見るだけでテンションが爆上がる。
仕事もないし、予定もないし、おまけに金もないがママンが行きたいというので付き合う。
懐かしい。
この中から、値段はつかないがそれもなんなので500円!みたいな、殆ど誰も見向きもしないがタワシだけが胸踊るみたいなやつをコソッと買うのが好きなんだけれど、もうそんな、持ってけ泥棒的な掘り出し物は皆無だった。
そして外国の人が多かった。
どこへ行っても外国人ばかりだなぁ、と最近よく思う。
さて、とある店をふら〜っと見ていると、店主が顔馴染みの客と喋っている声が聞こえてきた。
なんだろう、なんか知ってる音、知ってるイントネーション。
店主の顔を見る。
ん〜、知らないとは言えない何かがある。
そしてハッと気づく。
30年前、グラフィックデザインの専門学校で何かの科目の授業をしてくれてた先生だ!
あの頃から10キロは痩せたんじゃないかというくらい細くなっていたけれど、そんな気がした。
店主はまだ客と話していたので他の店をまわり、戻ってから「すみません。むかし○○○○で教えてらっ…」と話しかけると「あっ!なんかうっすら覚えてる!」と返ってきた。
やっぱり先生だったのだ。
そういえば、この先生とは以前も偶然会ったことがあったな。
みきちゃんがフリマで店を出すというので手伝って店番をしていると、80センチくらいの大きな鬼太郎のぬいぐるみを手に持って「これいいな。これちょうだい。」と言われ顔を見たら先生だったのだ。
鬼太郎のことは全く覚えていないらしい。
しかし、声をかけてくれて嬉しかったと言ってもらい、出展してる骨董市のハガキをいっぱい貰って「じゃあ、また」と言って別れた。
こういうふうにびっくりする再会ってのがタワシには結構ある。
その度に人生は不思議だな、と思う。
人生って不思議だ。
それではみなはん、また明日。
この場所で。