つながる

午後、ふと思い立ち皮膚科へ行く。

始まる10分前にとうちゃこしたけれど、列になっている。

はぁ。

平日でも15時でもこれか、と、うんざりしてみる。

 

すると隣にちょっとだけ鼻をつまみたい気のするおじいたんが座る。

においに過敏なのでしょんぼりしてしまう。

するとがさつなおばーたんがすたすたやってきておじーたんにめちゃ話しかけている。

2人の間柄はよくわからんけれど病院の待合室とは思えないほど大きな声で話している。

さらに気分がささくれ立つ。

 

16時に誰かさんが家にくる。

11番目はあとどれくらい待つのかと、何度も聞きに行く。

目の前のタワシの番号が気になり「何番?」と聞く。

何度も立ち上がっては歩く。

あぁ、今日は良くない日だ、しかしもう夕方。

 

諦めよう。と考えていた。

おじーたんはちょっとおっとりでおばーたんはせっかち。

おじーたんをまるで自分の子供のようにあやすように話しかけている。

おじーたんも純朴に質問に答えている。

そのうち、臭いとかがさつとかうるさいとかそういう表面的なものに、ふたりの愛の対話が勝ってそして、人の幸せってその人に付随するものであって、この人たちは幸せを自分の中に持っていることに気がつく。

自分がどれだけ周りの目を気にしていたんだ、ということか。

いらないものは捨てよう。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

 

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