製本教室の基礎コースってやつは一昨日終わり、あとは自由に好きなものを学ぶってことになったんだけれど、そう言われても何も浮かばず困った。
作業工程もやり方もきれいさっぱり忘れてて、先生は「はい、じゃあ次は○○をしてください」とか言うんだけども、それって何のことでしたっけ?てな具合で再び真っさらな真綿のような気持ちで想像しながら勝手にやるもんだから、手を動かすたびに「あ!違う違う!」「ダメダメダメ!」と注意されっぱなしでウケた。
こんなに間違い続けるかっちゅうくらい作業を止められた。
その甲斐あって長々と時間がかかり、ちょうど時間ギリギリに文庫仕様のノートが出来上がったので良かった。
あと一回分、回数券が残っているんだけれど、一回だと中途半端になるし、途中から自力で仕上げるにはいろいろ足りないし、続けるには時間が合わなくなってしまったので、ひとまずこれでおしまいにする。
あとはYouTubeとか見て思い出しながら勝手に遊びながらやるのもいいと、今は思っている。
作業は楽しかったのでまた復帰できるよう、道具はとっておこう。
製本の業界も道具や紙がどんどん廃盤になっているらしい。
そうなると値段が上がり、高級な趣味みたいになっていくんだろうな。
対話や、それぞれの作り出すアートも、つまり『道草 問答』のように、考えたり手を動かしたりってめちゃくちゃ楽しいんだけどな。
それを伝え広める才能を現状、タワシが持っていないという事実に直面している。
しかしこのことにすら「生きてるなぁ」と感じてるのはめでたい奴なんだろう。
良い出会いを夢に見ながら今夜もぐっすり寝るとする。
それではみなはん、また明日。
この場所で。