こっから始まる湿気との戦い。
頭痛、胃痛、蕁麻疹。
蕁麻疹はずっとか。
夏なんて大嫌いだ。
早く長袖が似合う季節になれと願う。
一年のうちの半分がこんな季節になるなんてタワシは許さんぞ。
リバイバル・ザ・四季。
カンバック・四季、カンバーック!
さて。
雨は止んだか、とママンが問う。
そうね、小鳥さんたちが鳴いているのでもうほとんど降ってないんじゃないかしら、とタワシ。
OKに買い物に行こうかしら、とママン。
え、さっきcoopから品々が届いたじゃない、とタワシ。
「大袖振」が欲しいのよ、とママン。
そう、うちのママンは大袖振豆もち狂いなのだ。
町会のバスツアーの車内で行われたお菓子大交換会にて大袖振を手にした瞬間に稲妻が走ったという。
その場で仕事中(あのころはまだ働いていた)のタワシに「アンタがいつも行くOKに大袖振というおかきがあるから名前を記憶しておけ」と電話がきた。
それからというもの、口を開けば大袖振を買ってこい、と言うようになった。
つまりソデフリモンスターと化したのだ。
まちおかで見つけたと、大喜びしてからは自分で買うようになったが昨日、セブンイレブンにお菓子を買いに行くそぶりを見せると、お菓子ならまちおかへ行ってこい、お母さんが金を出してやるからたくさん買ってくればいい。そして大袖振も。と言うので、そんなにお菓子はいりません。と断ったばかりなんだがどうしても食べたいらしい。
ちなみに先日、ママンは「人はね、死ぬ前に必ずガリガリ君を食べたいと言うんだよ。」と教えてくれた。
イミフである。
まぁそんなこんなで仕方なく、ママンとOKへ行く。
あの人は自分では持ちきれないほどの買い物をしては「荷物を持ちに来てくれ」とパパンを電話で呼びつける人間で、さらにパパンはタワシに「お母さんに荷物を取りに来いと言われたから行ってくる」と謎の電話をかけてくるので、高齢のパパンには無理すぎると言ってタワシが荷物を取りに行くという始末なのだ。
そんなだからタワシはスーツケースを持って行く、と言った。
大袖振と黒酢だけしか買わんので要らぬ、とママン。
結局、黒酢1ℓ、醤油1ℓ、麺つゆ1ℓ、バナナ2房、缶詰、肉、野菜、アイス、大袖振4袋、ピーナツ揚げ2袋、ホールピザ1個、その他諸々は33ℓのリュックには入りきらなかった。
舞茸が飛び出したリュックとピザを抱えて帰るタワシと、ご機嫌で大振袖とピーナツ揚げとサニーレタスだけを抱えて帰るママン。
雨は止まなかった。
それではみなはん、また明日。
この場所で。