「タイムパトロールのOL」っていう昔の深夜ドラマがアマプラでやっていたので何となく観始めたんだけれど、これがだいぶんゆるくて、しかし設定は興味深く、そして、なんでもないようなことが幸せだったと思うようなショートドラマで良かった。
ドラマは常に会社の昼休みの女子特有の他愛もない雑談で、めんどくさいけど憎めない人(昭和を生きた人)、冷たい寄りのクールな人(未来人)、なんとなく2人をうまく取りまとめるが、至って冷静な人(現代人)の3人と時々もうひとりが立ち寄る、セットも作り物だとすぐわかる嘘くさいもので、だからこそ内容が重要になる作品である。
会社の昼休みにいつまでもくだらない話をしてたのはいつだっけ、と考えた。
少なくともここ3年は黙って食べることが多かった。
なんなら1日喋らなすぎて口を開けると乾いているということもあった。
別にお友達になるのがいいとかそういうことじゃないし、距離感がある気楽さもわかる。
しかしこれってやはり「面倒」を排除してるんだよね。
排除することが許される世の中になったから、だったら排除するわ、ってことなのだ。
仕事は遊びじゃないし、お友達を作るための場所でもないが、仕事が遊びみたいに楽しくて、お友達になっちゃうような感じだったら尚良くないか?と思う。
1日の殆どを仕事に費やす日常なんだから、と。
そりゃあ仕事終わりに面倒な付き合いをするのは嫌だし肯定などしない。
でも昼休みは、ちょっと無駄話をしたっていいんじゃないかな、あの時間って結構重要だったんじゃないかな、と今は思う。
会社なんて辞めれば関係も切れるし、昼休みに無駄話をしたからって離職率が下がるかどうかもわからんけど。
でも懐かしい思い出は残る。
そして懐かしがれる思い出は宝になる。
だって歳を取れば思い出したい思い出にすがるようになるんだし。
次に働く場所では昼休みに他愛のない無駄話ができるような人たちであったらいいな、と、書類すら通過しない今日この頃ではあるが、願いだけは一丁前にある金曜日雨の夕方である。
それではみなはん、また明日。
この場所で。