あっという間に桜は咲き散る。

昨日、明日は金曜日(のようなもの)。と徒然たところ「え、明日は月曜日じゃないの?」の返信が届き、みんな自分と同じように考えているもんだとばかり思っていたタワシはハッとしてグゥ。

 

たしかに今日は月曜日で金曜日ではない。

そして今日という漢字が「月曜日」という事を、映像では把握している。

しかしタワシは少々頭が明後日の方向を向いているせいか、毎日を黒字曜日と色曜日で考えない事には感情が追っついていかないのである。

漆黒の月曜は、苦難の日。

しかし今日より苦しい曜日はないということがタワシを少し安心させてくれる日。

黒の火曜は、途方もなく中途半端で八方塞がりでなんとも気持ちが悪い日。

グレーな水曜は、山で言うところの山頂であるから、達成感と休日祭りに向けて気持ちを整えていかなければならず、なかなかインポータントなデイなのである。

ライトグレーの木曜は、明日は前夜祭だ!と1日中考えている日。

最近その思いが強くなり過ぎて昼を超えたあたりから「本日は金曜なり。」と勘違いしてしまい、その1秒後、木曜日を突きつけられガックシくるという事象が多発している。

この悲しみはより深い。

ギリギリ読める金曜(世間ではフライデーチャイナタウンともいう)はもうふんどしを締めかけているので半分以上神輿に肩を突っ込んでいる。

普段より優しくなれる日。

無性にスニッカーズが食べたくなる。

土曜は青の日。

休みだけど、気持ちは日曜日の前夜祭。

まだ祭りは続くという恍惚感が1日中ついてまわる。

無駄遣いという名の贅沢がしたくなる日。

日曜は赤の日。

揺るがなき休み。

しかし16時を過ぎると悲しみのファンファーレが鳴りだす。

月曜という漆黒の重りが待ち伏せをしている。

 

とこんなふうに頭の中で毎日が規則正しく繰り返しているもんだから、祝日というプレゼントが介入してくると、嬉しさと混乱が押し寄せるわけである。

そこでタワシは祝日を色曜日とする。

なので必然的に前日はうっすら曜日だ。

つまり漢字でいうと金曜日になる。

漢字では喜びがわからないので、こんな感じとなる。

簡単に言うとデジタル時計の数字を見ても頭の中でアナログ時計に変換して時を計るようなものである。

ハイスクールステューデンの頃に金子先生が言っていた、目から鱗の事実であった。

 

はやく毎日を色で判断しなくとも気付けば1週間が終わっているような生活を迎えなければいけない。

胃が痛くなっている暇はない。

電車に乗ってる場合でもない。

外の空気が吸いたい。

鼻をマスクから出す。

目をつむって到着を待つ。

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