なぜ今?という事態が朝には起こりがちだ。
それはつまり何かというと、こんなタワシでもこの場所を下品にはしたくないと常々意識しているわけだけれど、センシティブピーポあるあるの、そう、言ってしまえばすぐお腹痛くなっちゃう問題については、下品という言葉を使ってくれるな!と声を大にして言いたいのだ。
【お腹悲しみ党】の方々には「僕らは下品という権力に押さえ込まれ罪悪感と閉塞感の中で、誰に告白することもできずに数えきれぬほどの緊急事態の数々をひとりで乗り越えてきたんだ」という自負があると思う。
数々の困難を精神統一や、瞑想、水がなくても飲めてすぐ効くという魔法の薬をお守りに、各駅のお手洗いの位置を把握し、そうでなくても構造的にここら辺にアレはあるだろうと常に推測し、もう書き出したらきりがないほどの努力で危機一髪、生き抜いてきたのである。
そしてこれからも頑張るしかないのである。
と、前置きが星空の下のロングディスタンスぅ。
だけれども言わせてくれ。
朝という始まりの時間は、我々党派にとって戦いの時間なのである。
例えば7時14分に家を出るとする。
そうするとお腹様に7時05分にご機嫌を損ねられては遅いのである。
損ねるならせめて6時50分にしてもらわなくては。
しかしお腹様は常に常に意地悪で、もう間に合わない時間ギリギリで腹の扉をノックする。
それでもすぐに出てってくださるならばありがたき幸せである。
しかしそうは問屋が卸さない。
扉周りを行ったり来たり行ったり来たりすること軽く10分。
そしてやっぱり外出しないぞ、と上り框に腰を据えるのである。
これが1番辛い。
だってタワシは全力でいってらっしゃいの体制だったので、皆はもう扉近くでわちゃわちゃしているのだから。
この状態で14分になれば、全てを収め、駅へゆく。
悲しいかな、歩くボディーの揺れで腸の蠕動運動は促され…
催す
催す時間など一切ないのに…
催す
なんとか乗り換えの駅まで、と望みをかけて階段を登り、そして降りホームへ行くが、昇降運動プラス蠕動運動で…
催す
しかし乗車したくて未練タラタラのタワシは冷や汗と気まずい顔でホームを行ったり来たりするのである。
が、そのせいで輪をかけて
催す
同じ党派の方々は首がもげるくらいに頷いてらっしゃるはずだ。
このせいで何度、駅のお花畑で悔し涙をながしたことか。
もうだからこの際、タワシはお腹様の怪しい気配を感じても挙動しないことにしたのである。
挙動をしなければ各々が運動を始めることなく、皆が出口でわちゃわちゃすることもなく、ギリギリ目的地まで留まってくれる確率が高いことに気づいたから。
なんでこんな話をしたかと言うと、今朝もお腹様が出かける目と鼻の先で大暴れだったからに決まっとる。
アップェンダウンをしないようそろりそろりと動いた甲斐もなく、お腹様は完全に思わせぶりな態度でタワシの心を振り回すのであった。
ご安心くだされ。
この類の戦にはタワシだって慣れているのだ。
無事、時間通り会社へと着いてみせたである。
皆はんもどうぞご安全に。