マッスルたちの反逆

全身のマッスルたちが朝から泣いていて起き上がれずにタワシも泣く。

え、そんなにやったっけ?のレベルで痛い。

さらに眠くもないのに目が埴輪ちゃんの一直線になっている。

なぜだ。

デフォルトだったのか?

気付かぬうちに加齢はだいぶんやってきていたんだ、と頭の匂いを嗅ぎながら更にしょんぼりしているところである。

しかしもう何十回も、仕上がった棚の写真を眺めてはニヤついてる。

たまらん。

ところでこの2日間で気づいてしまったことがある。

純粋に好きだと思っていた事が、実はそうではなく仕方なさの結果だったということを。

高校生の頃のタワシのベッドは昔弟と使っていた二段ベッドの片割れだった。

この子供らしさからタワシはある日突然卒業したくなったのである。

唐突にノコギリを持ってきてヘッドボードなる部分をロココ調にカットし、大好きだった安全地帯の「ワインレッドの心」にちなんでぶどう酒色に染めた。

おそらくあれがタワシのDIY人生の始まりだったように思う。

いつでもそれなりに満足のいくものが出来上がったので、自分はDIYが好きなんだ、と思っていた。

しかしこの度気づいてしまったのだ。

ありあまる富が有れば買っとるわい、ということに。

そう、高級品をポンと買える金を持ち合わせていた事など1度もなかったのだ

だけどどうしても欲しくて、それなら自分でつくる以外に方法がなかった。

そういうことだったのだ。

まぁしかし、ものをつくることはこのうえなく好きであるゆえ、問題はない。

それよりも、きっとタワシの人生には似たような事がたくさんあるんだろうな、と思ったらそっちのほうがだいぶん恐ろしくなっただに。

つくづく人生は勘違いの連続である。

ならば答えなんてどっちでもいいじゃないか。

勘違いと思い込みはうまく使えばいいだに。

毎日言ったる。

タワシは天才である。

これでいいだに。

それではみなはん、またまた明日。

この場所で。


ピーエス. 心がぶるんぶるん揺さぶられてなんだか悔し涙が出てくるこの歌、是非聴いて欲しいだに。

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