からだ

マザーが昨日、梅酢があるから取りに来るようにと言っていたので昼に行くといなかった。

ファーザーが上半身裸で渋い顔でソファーに座っていた。

なぜに裸か?と問うと、さっき急に気持ち悪くなり冷や汗が出たので裸なのだと言う。

腹も下しはじめた、と。

もともと色が白いのでタワシにはよくわからなかった。

加えてファーザーは具合が悪いと自覚したとたんに一気にハァハァとこの世の終わりのような態度に変わるので、今日もそのひとつかな、と思ったのだ。

しかしひとりきりなので、何かがあったら大変である。

今からお手洗いへ行くと言うので、携帯電話を持って行き、まずいなと思ったらすぐに電話するようにと言って家を出た。

その後電話はなかったし、夕方にはマザーも帰宅した。

マザーから連絡があり、梅酢とそれからファーザーが夜用の弁当を食べないと言うので持って行ってくれ、と言われたのでそうした。

まずは今年の梅酢を水で薄めて飲む。

甘くておいしい。

そして弁当を食す。

その後。

30分ほど経った後だろうか。

あれ、お腹が痛い。

お手洗いへ駆け込む。

あれ、気持ちも悪い。

これは昼にファーザーにもっと優しくしなかったからだ、と反省する。

ブーメランが戻ってくるのがえらく早いが反省する。

こういう時は自分を細かく観察する以外のことができないもんだな、と自分の具合悪さを観察しながら思う。

心の片隅で、マズイな、もっと具合が悪くなったらブログを書けるだろうか、と。

タワシにとってこの挑戦は想像以上に大きな目的となっているじゃんか、と思わず笑う。

全神経で自分の体調を見つめる。

この体勢が治る体勢のような気がする、とか呼吸の音を聴く、とかなんか知らんが相当自分を研ぎ澄ませている。

そして、あ、ちょっと抜けたな、とわかる。

まだ本調子ではないが回復に向かう曲線に乗った事がはっきりとわかる。

吉本ばななの著者に『体は全部知っている』があるが、自分の身体は自分が1番知っているな、と気づいた。

そんなタワシの夜である。

それではみなはん、また明日。

この場所で。

明日にはけろっとしているはずである。

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