我が家のトイレットペーパーはダブルロールである。
潔癖症のタワシは正直、拭く瞬間指先が「何のフォルムも一切感じたくない」と申すので、毎回学校のお楽しみ会で登場する白とピンクのティシューで作ったお花なみに手元のティシューをこんもりさせる。
今まさにお顔を洗う泡泡のようにこんもりと。
なのでトイレットペーパーはぐるんぐるんと高速回転をしているわけなのだが、時々上と下のペーパーがどうにもズレていて、点線で切ろうとすると上と下が全くハーモニーになっていなくて気持ち悪い。
そんな時は上だけを一回まわせばだいたいピタリと合う。
しかしいつのまにかまたひっちゃかめっちゃかになってしまう。
これがエントロピー増大の法則に当てはまるかどうかはよくわからんが、あれをしなきゃならないなぁ、と思ってしまった時点で時計の針はカチカチカチカチと回りだす。
回り出しちゃってから何もしなければ、何もしない分だけ物事は混沌としていくのだ。
もしも何も思わず、気にかけてもいないならば、それは手つかずのまま変わらない。
混沌へとは向かわないのである。
タワシはそう思う。
これってなんかズルイよね、と思うけど。
だって何も思考せずにただそこに放置しているよりも、しなきゃなぁと思っているが何もしないほうが悪化していくなんて。
不公平どころかズルくね?と思う。
しかし本当はずるくもなんともないのだ。
たぶん。
たぶん。
タワシの価値観は永遠にタワシだけの価値観だから。
あの人もこの人もその人もどの人も、タワシが思うように思ってないし、感じていないのだ。
だからだれもタワシが思う得はしていない。
つまりズルくない。
こうやってチンケな事をチビチビと考えてはどうにかこうにか自分を保とうとしている。
そうでもしなきゃやってらんないくらい、やっぱりいろいろズルいのだ。
あはははははは。
あはははははひ。
笑ってやり過ごす。
笑えたならまぁなんとかなる気がするのだ。
だから1日の終わりにはちょっと笑いたい。
ぷぷぷくらいは笑いたい。
なんならタワシが笑わせたいが、それはわからん。
さぁて。
三連休に一歩近づきましたぞ。
それではみなはん、
また明日。
この場所で。