またたび再び旅人来たる。

海外で売っているビタミンB2のカプセルを朝から3つ、胃に流し込む。

容量も用法も無視。

頭痛ときたらなんとなく薬を飲みたいが薬を飲むほどではない時に、サプリは気分を味わえるし、ひとつだと薬的ビジュアルに欠ける。

カプセルが臭いので中身を出して飲む。

中身も臭い。

通勤ラッシュは大嫌いだが、ギンギンに冷えた列車は魅力的である。

昼。

悪くない。

調子は悪くない。

B2のおかげかもしれない。

なら、知らんがもういっちょ飲んでみょか。

昨日セミが美しい変身を遂げていた場所にはもう、抜け殻もセミも人も、なんの跡形も無く日常が知らんぷりでいる。

カーニバルみたいだ。

 

むか〜しむかし、トム・ハンクスの『ビッグ』という映画が好きで何度も何度も観た。

ちょっと年上の、好きな子にいいところを見せたくて、1人でジェットコースターに並んだのはいいが、乗る前に身長が低いという理由で乗れない。

悔しい気持ちでカーニバルをぶらぶらしていると、人気のない場所に占いマシーンが。

そのマシーンが願いをひとつ叶えてやる、と言うので「大きくなりたい」と願う。

翌日、目が覚めると大人になっていた。

急いでカーニバルの場所へ戻るが夜のうちに他の街へ移動してしまった後だった。

というところからストーリーは始まる。

そこに出てくるニューヨークの大きなおもちゃ屋ももうない。

トム・ハンクスもあまり見ない。

キャシー・ベイツとかベット・ミドラーとか大好きだったのに、もう見ない。

疲れて、休んで幸せに暮らしているならいいが人気がないとかいう理由で、したい仕事ができないのなら悲しい。

いい人が幸せじゃなかったり、誠実な人がその良さを見てもらえてなかったり、優しい人が損をする世の中である。

何が起きても不思議じゃない。

まるで投げ出さない事を試されてるみたいだ。

じゃあ投げ出さない先に何があるというんだろう。

何も見えない。

だからみんな辛いのだ。

でもこれからは、分かり合える人たちがまぁるくなって生きていくそんな時代に突入するんだと思う。

タワシがどの部類に分類されるかわからんけれど、前よりずっと楽に生きている。

わかってくれて、たぶんわかってる人が少しずつ増えている。

金はねぇが老後は安泰だな。

よし、やるぞ。

何するだ?

検索だ。

Netflixでオモロそうなのを検索だ!

下山は始まったのだ。

ふたつ寝たらパラダイスの始まりだ。

 

それでもみなはん、また明日。

明後日も。

明明後日も。

この場所で。

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