メールが届く。
ライブラリーからだ。
なんだっけ、と見てみると全く記憶がない題名の本が「用意できました」と書いてある。
そういえば何かポチッとな、した気もする。
が、なんだっけ?
『知性を磨く』田坂広志さんという方の本だ。
チラ見してみる。
ははん。
オモロそうである。
知性の真逆にあるのは知能である。
らしい。
ふむふむ。
知性とは答えのない問いを諦めずに問い続けること。
そして知能とは答えのある問いに対して早く正しい正解を見出す能力のこと。
と最初のほうに書いてある。
なんとなくニュアンスはわかる。
しかしまだ読み始めたばかり。
結論はさていかに。
さて。
朝から忙しい。
掃除→図書館→医者ときて、頭痛薬をたんまり貰おうと企んでいたのだが、10回ぶんしかくれないと言う。
ムムム。その代わりに、葛根湯を出してみよー、と言われた。
え。
あのスタートダッシュに効くあれ?
パブロンゴールドは風邪薬で頭痛以外の薬も入ってるからねぇ、っつったこないだの話って捨てたんでしたっけ。
どうやらタワシが年中無休で肩コリストで、頭痛の原因にもなってそうだと伝えたかららしいのだ。
葛根湯は風邪よりも、と言うと語弊があるが肩こりに良く効くらしい。
世の中には知らないことがたくさんありますな。
期待の新薬にウキウキで帰宅し、早速飲んでお出かける。
今度はデイヴィッド・ホックニー展だ。
いや、お爺たんすごいね。
沙弥じぃも凄いけど、お爺たんもすごかった。
86才現役で只今iPadで絵を描いてる。
こないだの話じゃないけれど基礎がすげぇからアレンジに味と深みが出るのだ。
⤴︎アガッたね。
そっからトレインで移動して美味しい中華屋さんへ。
電気が消えている。
あれれ。
こんちはー。と何度か叫ぶ。
座敷の襖が開いて裸の大将みたいな大将が顔を出す。
「やってますか?」と聞くと「やってます」というが、ずーっと「フンムー。フンムー。」と言っている。
あれ。
まぁいいか。
やってるなら。
ぽ氏と食べ放題をチョイスしてバイキングのようにかっ食らう。
大将は日本語があまり得意ではないからか内気だが、はにかんだ笑顔がチャーミングな料理人だった。
料理を黙って運んでは置き、運んでは置きしていたが、ごま団子を注文したらごま団子がひとつ、ジャストフィットではまる小皿に入ってやってきた。
明らかに「かわいいって言って」という笑顔で何度もタワシらをチラ見した。
だから「かわいい!」と言ったら笑った。
フンムー。フンムー。と言っていたが最後に大将は笑った。
あっという間に夜だ。
満腹である。
急いで帰ろう。
それではみなはん、また明日。
この場所で。