やればできるってのはあながち嘘ではないのかもしれない。
仕事がモーレツに忙しくて、もうやるしかなくて、職場の人たちは優しいけれど、強迫性障害は相変わらずあるし、自分の失敗が誰かの生活を脅かすことになるんじゃないかと不安でとにかく何度も見直したり確認をしたり、それでも不安で胸の真ん中がぞわぞわする。
自分もキツイが、周りも面倒臭いだろう。
それを思ってタワシの真ん中はより一層ざわつく。
それでも後から後から山のように仕事がやってくると、目の前に映るもの全ての画質がガシャガシャと荒くなっていく。
完璧主義タワシにとってそれは、温泉から出て靴下を履くまでの間にバイ菌が足の裏からぞぞぞと上がってくるのにとてもよく似ている。
温泉で汚れた身体を、早くうちの風呂で洗い流したいと思う。
しかしこれからカバーだけが洗われた布団に入らなければならないし、明日の朝はキレイに洗ってある服に汚れた身体を通さなければいけない。
旅の途中はずっと汚れているのである。
そうとわかるともう汚い世界で楽しむしか方法がないわけで、もう知らん。
てな感じでやけっぱちになる。
やけっぱちになった時に発揮する、ある意味自由な力は思いのほか大胆で、そういう事が時々仕事でも起こる。
なんかよくわからんが無理だと思っていたことがなんとかできて、それが何度も続くと無理なことはないと思うようになる。
人間は自分の力を自分自身で抑えてしまっているようだ。
これを自分の力で外せるようになればいいと思う。
人生も折り返していることだし、そろそろいいんじゃないか、と思うがやはり怖くてできないのである。
まぁこれもタワシの人生なんだろうし、これが悪いとは言えないのかもしれないし、ひとまず仕事をこなせるようになってきたのでめでたしめでたしである。
それではみなはん、また明日。
この場所で。