シャンプーしたばかりのヘッドから焼き魚のスメルが漂って　今日は魚なんぞ焼いてないよとサラダ記念日

ホームに入ってくる電車まで長い長い列ができていて、そのだいぶん後ろにいる時、自分の乗り込む車両が「弱冷房車」というステッカーを貼って入ってきた時のタワシの肩はもう、地面にのめり込みそうなくらいに落ちている。

女性専用車両と弱冷房車がセットじゃない事がどんなにかスポンジ、いやタワシの心を慰めてくれているか。

己も相当酷い独り言を吐き出しているくせに、そしてそれを大きな心でタワシは許容しているというのに、本日のＫ氏はタワシの独り言に対していちいち「そうゆう事です」とか「怖い。ワタクシのことですか？」とか何かご機嫌なことでもあったのだろうか、独特なタッチでコミュニケーションを図ってきた。

人の独り言をカンバセーションにすり替えるという手口は初めてである。

これもひとつの対話になるのかもしれないな、と感心したりした。

自慢だが、あまり人と話さないＫ氏がタワシとはウマが合うのか冗談を言ってくる。

滅多に笑わないが今日は笑っていた。

やはり人が楽しそうに話したり笑ったりするのを見るのはいいもんだ。

なんだかこっちも嬉しい。

Ｋ氏はタワシが対話の店をする計画なんて知りはしないが、店が出来たらふらっと遊びに来たりするんだろうか。

いやきっと来ないだろう。

そういう性格だ。

しかしまたいつかどこかでふざけた対話をしてみたいもんだ、と仕事を辞める気満々のタワシである。

予定はまだない。

それではみなはん、また明日。

この場所で。