外では祭りの音がしている。
夏が終わる合図である。
朝晩は涼しくなったし、空全体を覆う湿気も消えてセピア色の夕焼けは美しい。
スズムシが鳴いて、夜は散歩日和、散歩したならお菓子も食べていい事になる。
スーパーではさつまいもとカボチャが登場し、コタツの布団の色を思い出す。
さて。
一昔前は冬になるとインフルエンザを心配し、予防接種を受けていた。
しかし今では新型コロナ感染症に1年中怯えている。
1年中ということは毎日ということになる。
これって酷い話じゃないだろうか。
人生をどんなに真面目に生きていようと(タワシがというわけでは全くないが)、感染は突然やってきて、有休がバサァーッとなくなり、体調は悪くなり、誰かに染してしまったんじゃないかと心配し、予定は全てキャンセル。
理不尽でしかないこの出来事を、いつ起こるかわからない不安を抱えたまま、この先ずっと生きていくなんてまっぴらゴメンだっつう話である。
じゃあどうしたらいい?
時代が変わる度に誰かに期待して解決策を待つのは果てしなさすぎる。
じゃあ自分の意識を変えていくしかないんだろうか。
未来への不安の概念や「迷惑」の守備範囲の概念。
そういうものを自分の中で新しく書き換えて生きていくしか方法がないのかもしれない。
この「概念」の認識が人それぞれである限り、どこかで争いが絶えない気もするが。
しかし自分は自分で守ってやらないと誰も守っちゃくれない。
これからこの世の中は、どんどん混沌としてくるような気がしてならない。
その時に「自分」を取り戻せる場所は必要だ。
人が求めるものも着々と変化している気もする。
これは、常に思考していろ、というアドバイスなのかもしれない。
めんどくせぇ。
あぁ、めんどくせぇ。
それではみなはん、また明日。
この場所で。