季節は急に踵を返す。
あぁこれか。
このことだったのか。
女心と秋の空。
ってこういうことか。
レディー・タワシに男心はわからんが、タワシ心に関して言えば、確かに踵、返すよなぁ。
「無理」と言葉にした時、もうそれ、捨ててるもんなぁ。
捨てると決めて、本当に捨てていかないと苦しくてやってはいられないのだ。
美術館の半券すら、貼りもしないのに缶缶に入れて捨てられないんだから、わざわざ意を決していろんなものを、いろんなことを捨ててきた。
きれいごとばかりではなく、ひどいやり方で捨てたこともある。
今でも決してそれらを肯定はしない。
あの時の答えはそのままそこにとどまったままで突然意識がそこへと戻ることもある。
しかしさよならをしたのだ、と、もう一度自分に教えれば、なんとか「今」に戻ってこれる。
結局タワシは生きることを選択し、その中の「自分を守る」を最優先にしてきたのだ。
幸せを夢みる時、なぜか無防備に「手に入れたい」と思いがちだが本当に手に入れることだけが幸せに続いているのだろうか。
我々は「何を捨てるのか」常に試されているような、そんな気もする。
なんとなくそう思った金曜日の夜である。
今夜はやけに短いが、いろいろ思い出したのだ。
語りたくないこともたくさんあったりして。
それではみなはん、また明日。
この場所で。