意味の世界からの逃避

どうも土曜日から歯が痛い。

朝起きたらいきなり痛い。

あと1ヶ月早ければ神経を抜かなくて済んだのに、と言われたあの日のことを思い出す。

そう、前回タワシは会社近くの初めて訪れた歯医者さんで、全くもって見当はずれの治療をされ全く痛みが消えず、どちらかと言うと痛みは日に日に増してきたので歯医者さんを変えたった。

その時に先生に言われたのが、この切ない答えであった。

あれを繰り返してはいけないと強く思い、また初めての歯医者さんのドアをノックした。(なんで?)

予約も入れずに突撃すると、受付に座っていたおじいちゃん先生がこちらを見た。

「あ、この保険証の◯◯さん?」

と手元の保険証をちらつかせる。

「え、いや違います」

「あぁ!17時に予約していた◯◯さんですね」

「ややや、今回が初めてです」

「あぁ、ごめんなさい。」

「いえ。」

そこで受付のお姉さんがやってきて

「保険証のコピーをとらせていただいていいですか?」

「はい」

「こちら、保険証をありがとうございました。」

と言ってまた遠くへ消えてった。

まぁいいか。

するとおじいたん先生が

「保険証、返しましたっけ?」

と言った。

そもそもおじいたんには保険証を渡してないがそれも良しとした。

なんだかデジャヴュの匂いがぷんぷんしている。

診察室に通され、おじいたんがやってきた。

おぅ。やはり治療はあなたですか。と一抹の不安が生じる。

「はい口を開けて〜」

シュッシュ、シュッシュと空気を吹きかける。

右下の歯に。

「しみませんか?」

「大丈夫です」

「ここは?」

「ここも」

「ん〜。きれいだね。これは虫歯じゃなくて、一生懸命に磨いたせいで歯茎が下がってるんだね」

とおっしゃる。

嫌な予感がいよいよ近づいてきた。

だってタワシが痛いって書いたのは右上なんですもの。

「あの、先生。痛いのは右上なんです。」

「あぁ!ごめんなさい!」

おじいたんはその後も危ういトークをしまくり、何かを落としまくり、1番奥にある痛いと訴えた歯は2秒削られただけで終了。

いわゆる治療はなし。

歯はキレイだという。

もちろん今も痛い。

人生とはそんなもんだ。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

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