聖子ちゃんの足元で焚かれるスモークみたいな、全然前が見えない状態からの匍匐前進

ちょっと待ってくれ。

ほふくとぶどうってそっくりじゃないのよ。

 

さて。

朝起きると豆腐がなかった。

最近の朝ごはんはお手製の甘酒をお猪口に一杯と、豆腐一丁に胡麻ドレッシングをぶっかけていただくというスタイルにしていたのに。

冷蔵庫は、何にも入っていない証拠に黄色い明かりがすっからかんの庫内を煌々と照らしている。

ひとまず甘酒を食べてから考える。

念のためもう一度冷蔵庫を開ける。

コンビニの袋に柿が入っている。

だいぶん前にマザーにもらった柿だ。

大きな声ではいえないので書くが、フルーツは皮がむかれて爪楊枝が刺さってないと食べない主義のタワシである。

なんならバナナの皮をむくのも面倒なんだから。

というか、バナナの皮を向いた時にバナナに触れてないくせに皮の内側のべちょべちょが手に付くから結局手を洗わなきゃいけないのが面倒なのだ。

コドモの頃にマザーがいつでも果物の皮を剥いて爪楊枝を刺して食卓に出してくれていたかというとそうでもない。

無類の果物好きであるマザーは 2回に1回は、みんなの目の前でひとりで丸ごと果物を食べていた。

それが怪獣が人間を食べてるみたいですごく怖かった。

最近ではシャインマスカットという願ったり叶ったりの、そのまま美味しい果物が登場した。

シャインマスカットなら、まぁギリOKという、タワシは何様なのである。

ここでひとつだけお願いがあります。

果物のことは嫌いでも、タワシのことは嫌いにならないでね。

なんつって。

あれ?

そうだ、柿だ柿だ。

柿をむく。

歯がしみるほどに冷えた柿は甘いのか甘くないのかわからなかったが、朝のお腹を満たしてくれた。

さんざん果物の悪口を言っといて、今朝は柿に助けられた。

ありがとう。

そんな事があったので、ラッキーだった、ツイてるぜ。

と思っていたら壮大なあるひとつの答えがうっすらと霧の向こうに見えた気がした。

人生が運だけによるものだとして、運をつかむ方法はなんと、そうかそうだったのか。

と、言語化できないがたしかに核心を掴んだ気がする。

夕方になって遠い彼方に消えていきそうだけど。

 

さ。

今夜は金曜日。

雨はしとしと降っているが、あったけぇおうちにいればそんなの関係ねぇのである。

レッツ エンジョイ、イェイ。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

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