トゥダイはミストン先生の経営塾の合宿という名目で浅草界隈で食べ、歩き、食べた。
目的を持って話しにいくのが心底苦手だが、経営に必ず付随する営業力をつけるためにも名刺を交換するというミッションだけはせめて果たしたい。
人が誰かと話している中に「すみません」と言って入っていくのが苦手なのは、結局その場の空気を壊して他人に一瞬だけでも嫌われることを自分のプライドが許さないのだ、と気がついた。
相手に悪いとかではなく、自分のプライドが傷つくのが嫌なのだ。
自分を俯瞰して見たら一発で気づいてしまった。
トホホである。
そしてクイズ大会。
大喜利でポイントを稼ぐスタイルで、挙手してから自分の解答を読み上げる。
上手い事は浮かばんし、わざわざ初対面の人たちの前で自分の考えた「オモロイだろ?」を発表することに一瞬怯んだが、いやここはその「つまらないじゃん」と思われてるだろうな、と自覚する恐怖を乗り越えてぇ、と思ってしまった。
そして「シーン」という音を毎回聞きながら全てに解答し、優勝した。
成功を掴むプロセスってたぶんこれなんだろうな、と成功していないタワシが言う台詞でもないが言いたい。
成功するためのツールを獲得することよりも、自分に取り憑いているプライドを、恥ずかしさに乗せて捨てるほうが案外成果は揺るがないんじゃなかろうか。
あ、急に眠い。
それではみなはん、また明日。
この場所で。