おなかが空いたらスニッカーズだったじゃないか。
なぜそんな初歩的なことをベリー インポータント ミラクル コンパス ジャーニー でフォーゲットするか、タワソン君。
ここはコンビニエンスストアーもなけりゃOKもなく、おなかが空いたらふて寝して朝を迎えるしかない。
コーヒー牛乳もない。
ブレッファが待ち遠しいじゃないか、え。
まことに仕方ない。
ぽ氏の土産に買ったぬれ煎餅を食べちまう。
ぽ氏、許してくれ、これはのっぴきならねぇ緊急事態である。
本日から吉報位旅行という、強運がビッグウェーブで押し寄せてくる旅に出ている。
旅慣れないタワシは朝から走り汗と冷や汗をかきながら高速バスに飛び乗った。
トラベルミンを飲み忘れたし水も買い忘れたのでそのまま飲み込んだが喉のここのあたりから一向に進まず結局酔いに酔った。
ヨスッ。
地上に降りるとすぐそこに、タワシが予約したつもりになっていたホテルがズンと建っていた。
なるほど、ここに泊まろうとしてたくせに気づけば隣の県の同じホテルをおさえていたのか。
ふむふむ。
しかしどのバスの運転手さんも優しくて、酔いどれで気持ちは悪かったが心は優しくなった。
ホテルまでのバスの運転手さんたるや、よくわからんがたぶんバス停じゃないのにホテルの近くで降ろしてくれるという優しさだけで出来た紳士であった。
こりゃあさっそく強運の波が押し寄せてるっつうもんだ。
明日も明後日も行くあてもなく、近くに観光名所もないがそれでいいのだ。
旅はきっかけである。
非日常に心が浸かればそれでいいのだ。
小学校に上がる時、全てが初めてでドキドキしたあの気持ちと旅のドキドキは似ている。
フリーダム。
タワシフリーダムアンドフライデー。
ヨスッ。
寝る。
それではみなはん、また明日。
この場所で。