ほとんど人と約束をしない。
だから手帳もいらない。
これはつまりタワシには頻繁に会う友だちがいないということである。
自分の中でこの人は友だち、この人は知り合い、という区別はあって友だちだと思ってたけどやっぱり友だちじゃないや。
なんて変動ははしょっちゅうである。
もちろんそれをわざわざ人に言うことはないけれど。
よくわからんが、タワシ法則でいくと「友だちに片思い」は全然なしなのだ。
だから最初からいつでもイーブンである。
相手にとってもタワシにとっても。
直感としか言いようがないけれど、たぶん本当は相手の質問の中身とか話の聴き方とか時間の取り方とか目線とか別れの挨拶とか、過去のデータを一切合切かき集めてまだわからんだろうの速さで判断している。
そしてその判断には自信と責任を持っている。
昨日の違和感と並んでタワシはこの感覚も大事にしている。
来る者さえ拒み、去る者を追わないというお猪口なみの器は、小さいからこそ丁寧に向き合う余裕を持てるし、丁寧でいたいのだ。
便利さには丁寧さが欠けているような気がしている。
丁寧さには手間が含まれている。
手間を惜しまない人間でいたいし、無駄をやっては笑っていたい。
そうだ、最近タワシは「人を抜かさないルール」を遂行している。
気づけば人々は、どうにか先に行きたいと動いている。
タワシもそうだ。
それは神経をすり減らすだけで気持ちは一向に豊かにならないじゃんか、と気がついた。
だったら譲ればいいのだけれど、それもなんだか悔しくて。
だから人を抜かしてはいけないというルールを作ってみた。
譲ってあげるではなく、抜かしたらアウトと考えたら相当譲れた。
不思議なもんだ。
結果よければなんとやら。
ひとまずこれで良し。
それではみなはん、また明日。
この場所で。