一筋のライト点滅パチパチ

月曜日、朝。

駅へ向かい、改札を抜けて階段をあがる。

後ろのほうで大きな音がした。

前を歩いていた男性が後ろを振り向く。

タワシは前を見続けている。

そして気づく。

あ、自分やべぇぞ、と。

通常運転なら振り返っていただろう。

自分ができることはないだろうが一応振り返り念のため確認したと思う、知らない誰かのことを思って。

しかしタワシは振り向かなかった。

無関心だった。

いや、自分が振り向かない事を認識した途端に無関心な自分を卑屈に楽しもうとしていたのだ。

目の前の男性が振り向いたのでハッと我に返ったけれど、それでも振り向かずに自分を静観していた。

関心がないから無関心なのか、他人に関心を寄せる余裕がないのかどっちなんだろう、などと考えていた。

優しさが、余裕のある無しで変動するのなら、優しさすら「幸せ」な人しか持つことができないということになるだろう。

幸せじゃなければ優しく在ることもできないとしたなら人生の在り方は無茶苦茶じゃないか。

とか考えていた通勤ラッシュであった。

会社はいつも静かで、今朝は束の間忙しくもなくて、スローなブギでお手洗いへ行きハッとした。

それにしてもこの小さな個室はなんだ、パワースポットか?

いつだっていろいろ気づかせてくれるよな。

不満と不幸はちょっと別の話なんじゃなかろうか、と、そう思ったのである。

常に怒りの海にぷかぷか浮いているタワシの場合不満は無限にあれど、不満の時点ではタワシの思考の偏りのせいで物事を不満に持ち込んでいる可能性がありすぎのありだからである。

それを掲げて安易に不幸と結びつけてはいけない、と。

在るものに満足できないことを全て世間のせいだと言ってしまうのはあまりにもタワシよ、横柄だろうが。

この線を探ってみたらタワシの明日は今日と同じのくせに晴れるかもしれないね。

これは誠に希望である。

よぉし。

今日の残りはボケ〜ッとすることにする。

存分に。

 

それではみなはん、また明日。

眠れない夜も眠たい夜も今日の終わりにNIGAOE Portraitで会いましょう。

登録をどうぞお忘れなく。

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