空想列車

健康診断の朝に東京で雪が降った。

前回諸事情で延期をしてもらったら1ヶ月先まで予約は満杯です、の混み具合だったので、遅刻なぞしたら大変だ、と早めに出たら40分も前に着いてしまった。

40分早く着いたらもうそれって真面目を通り越して逆にすみませんと謝りたくなる前倒しだ。

去年訪れて以来の下車だったので、電車の進路や運行状況の把握がいまいちわからん。

健診が終了して、「ヨスッ、この数字のホームでヨスッ。」と指差し確認をしてから電車に乗った。

今思い返せばこの時点で進行方向を間違えていたのだが、ネクストステーションで「ヨスッ、次の次」としっかり確認し、次の停車駅でホームを見たらタワシが乗ったはずの駅に戻っていた。え?

この期に及んでフォックスにつままれたとでも言うのか、おいタワシ。

ひとまず慌てて降りてからもう一度進行方向を確かめる。

こちらが正、と思い込んでいるのでしっかり反対方向行きの電車に再び乗る。

ネクストステーション。

あれ、さっきも何故かみんな下車したぞ、今みたいに。

やべぇ。

これは空想列車だ。

降りねば。

降りたった駅を出て散歩する。

古本屋で、部屋の本棚で歯抜けになっていた「火の鳥」の4巻と8巻を見つけたので買う。

これも何かの縁だ。

いやこのための縁だったのかもしれない。

思い込みが人を幸せにすることだってあるのだ。

バリウムの下剤が効きすぎて辛い。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。