週末に向かって走るのです

職場を出る。

横っ面に眩しくぶっ刺さる夕日を睨む。

なんだ、この色。

こんなに輝く夕日、今までにあったっけ。

例えられるような気がして考える。

あぁ、あれだ。

線香花火の最後の輝きだ。

約束もせず、友達んちまで行き「あ〜そ〜ぼ〜」と言わなくなった。

夏に普通にたっぷり休みがあることもなくなった。

家族で旅行したり、なんとなく騒がしいぞ、と集まって花火をしたりしなくなった。

夜遅くまで電話をすることも、明日まで待てないほど話したい友達もいなくなった。

突発的な楽しみ、大それないイベント。

ああいうのはニンマリする思い出になって心にぶっ刺さってるんだよね。

いつのまに当たり前にあった日常が消えていき、そのことに喪失感も抱かない人間になったんだ、おい、タワシ。

これを成長と言って美化するのは全くもってつじつまが合わん。

どれもこれも、あんなに長い夏休みはムズイが、そんなに大袈裟なことじゃないんだけどな。

いつ死ぬかわからんな、と思う。

だからもっと毎日を大切に楽しまないともったいない気がしてきたタワシである。

頑張って生き残った先で今の全てが残念だったって後悔するのは、頑張った自分が悲しすぎるから。

誰かに傷つけられたとて自分で自分は傷つけん!

1日1タノでいったる。

KIOSKで扇バウム買ってウキウキである。

イェイ。

 

それではみなはんまた明日。

この場所で。

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