電車に乗ると誰もいませんでした。
あなたはどこに座りますか。
タワシは端には座らない。
もう何十年と端をチョイスしてきたが割に合わないと気づいたからである。
ではどこに座るか。
1/3あたりにそびえ立つポールの右か左だ。
座席の端は片側に誰も座らないメリットがあるし、ポチンと収まる感じが安心感をもたらす。
しかしドアの陰にスタンダップし、こちらにもたれかかるロングヘアーが何度も首をひねるたび、タワシにわさわさと触れるのには鳥肌がたつし、座席の両端に中途半端にカーブを描いたような背もたれのようなあれの、カーブを超えたところからバッグだのリュックだのがはみ出してグイグイくるのも腹立たしい。
さらに端って気持ちお尻が斜めになっているような気もする。
はたして鼻息を荒くして陣取る価値が端にはあるんだろうか、と、ある日気づいてしまった。
そこで目をつけたのがあのポールである(残念ながらポールなしシートもある)。
あのポールがあるだけでなぜか人はぐいぐいこないのは不思議だ。
あまり肘が触れ合わない。
人間の体温てやつがめちゃくちゃ苦手なので、肘が触れないのはありがてぇ。
さらにここが特等席だと思っている人間があまりいないので鼻息合戦でも勝利しやすい。
コンフォートゾーンの概念がない車内ではどうやってコンフォートを確保するかが重要になってくる。
だからみんな音楽を聴いたりスマホを見つめたりしているのかもしれないね。
アンコンフォートを忘れるためかもね。
ダサいキーホルダーをつけてる人ってなんかかわいい。
それではみなはん、また明日。
この場所で。