おじーたんが明らかにタワシの顔を見ると顔が緩むのがわかる。
それが嬉しくてタワシの顔も今日イチの笑顔になる。
まずはいつもの天気の話だ。
さらにタワシは見逃さない。
おじーたんが見かけないペットボトルを手にしていたのを。
「あ!新しいジュースだ!」
「おぅ、新しいのが入ってたよ。しかもトゥーフェイス。」
…トゥーフェイスって言うのか、自販機のラインナップに同じものがふたつ並んでいることを。
タワシは当然だがおじーたんの過去を知らない。
もしかしたらトゥーフェイスは専門用語で、おじーたんはその昔コカ・コーラで、爽やかボーイお兄たんとして自販機に瓶を補充していたのかもしれないね。
まぶしいね。
このジュースが入る前そこには、そこかどうかはわからんがコーンスープの缶が鎮座していた。
おじーたんがよくコーンスープを持っているのを見てタワシもコーンスープを飲むようになった。
しかしそのコーンスープはとんでもなくぬるく、タワシの心もおじーたんの心も温めることはなく、どちらかがコーンスープを持ってくると「ぬるいよな。」と文句を言いあった。
そのうち週末にOKで買ったクノールのコーンクリームを魔法瓶に入れる方が安上がりだしあったけぇと思いつき、買うのをやめた。
しかしすぐにめんど臭くなりコーンクリームを買いに行くとまるっきり姿が消えていた。
「おじーたん!コーンクリームなくなったんすね!」と言って2人でまた文句を言った。
そこからの新ジュース登場だ。
しばし我々のマイブームとなるだろうよ。
いらっしゃいピーチ姫。
それではみなはん、また明日。
この場所で。