ジョンレモン

なんやかやで年末から行けていなかった先生のところへ行く。

頭痛はもう殆どなくなり薬も前とは比べられんほど飲まなくなった。

まさか自分の人生から片頭痛が消えてなくなるとは想像もしていなかった。

ただ最近少しだけ痛い…かもみたいな時がやってくるようになったのでこれはまずいぞ、と先生にテレフォンをし、山の見える東京からほど近い田舎町へと電車に揺られて行った。

バスも1時間に一本とかしかなくて、これだと20分待つし、次のだとバスは行ってしまうというタイミングの微塵も感じられない時刻表にため息をつかないわけにはいかなかったが、晴れているので30分くらいなら歩くことにした。

街は静かで時々おばーたんが独特なファッションで外に出てきたり、おじーたん2人が土を掘り起こしてそこに杭を打ったりするその向こうには山、山、山が右から左までずらーっと並んでいる。

あぁ。

なんか好き。

ここにアトリエなんて借りちゃって、週末だけを過ごしたり、店を開けたりできたらなんて幸せなんだろうと想像していたら、不動産屋さんへ突撃しないわけにはいかなくなった。

正確にはタワシのような気持ちになってしまった人のための案内所だが。

ため息が出るほど借りたい物件に初っ端からぶち当たるなんてラッキーなのかアンラッキーなのかわからんね。

だってこの計画はさっき生まれたばかりで、なんの準備もできていないんだから。

という事でもらった資料は泣きながら紙飛行機にしてベランダから飛ばすのだ。

想像するだけで楽しくなれるのは人間の才能である。

今日も明日も明後日もイマジン・フォー・ザ・フューチャー。

イマジンしてこーぜ!

 

それではみなはん、またフューチャー。

この場所で。

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