いろんな形のビル、へちゃむくれた数々の段ボール、コンビニに並ぶ全ての商品、商品、商品。
この世界は手づくり市だ。
高性能な機械が既製品を量産していても、その機械のはじまりは人間の手づくりでできている。
機械を操縦し、商品を検品し、トラックで運び、並べているのは人間なのだ。
そういう気持ちで会社を見まわしたり、世の中を観察すると、なんともファンシーに見えてくる。
人間らが妖精に思えてくる。
小さい者たちの甲高い早口が聞こえてきそうだ。
何でいっつも未来に不安を馳せて生きていなきゃならないんだ、と思っているが、困難を乗り越えようと必死に生きる姿は心が震えるくらい美しいとも思う。
TVばっか観ていた頃は、CMもたくさん見ていた。
所詮見かけの美しさこそが美しさというもんだ、と思っていたが、TVという媒体とグッバイしてみると、見かけの美しさに美しみを見いだせなくなっていた。
なんかツルッとしているというか。
うまくいえないけれどやたらと「美しい」に付加価値を付け過ぎている気がして仕方ない。
美しいはたしかに美しいがそれ以下でも以上でもないのに、まるで見かけの美しさは全てを内包しているかのような宣伝文句が過ぎてシラケるのだ。
「よいしょっ。よいしょっ。」っつう生き様から滲み出る美しさはザラッとしていて落ちていかない。
こびりついてずっと残る。
これってタワシだけの感覚なんだろうか。
世の中の感覚もそうなんだろうか。
自分がどんどんズレていってるのかねぇ。
ズレているんだとしたら時代をキャッチできていないので稼げないやないかい!
稼げないと生活できないから困るやないかい!
さ、寝るか。
明日も仕事。
ハナキンだからウキウキ。
それではみなはん、また明日。
この場所で。