無常

膝を揃えて待ちに待っていた事が、バケツをひっくり返したみたいに昨夜、ザバーッと一気に決まったのでもう気分は最高で、安眠できるかと思ったら興奮して眠れなかった。

ということは今日は遠足ということになってくる。

はぁあ、盛大に晴れているしこんな日は本当に遠足に行ってしまいたい。

そう思いながらいつもの地獄列車に揺られ通勤中である。

人生楽ありゃ苦もあるさ、なんて里見浩太朗ドンが歌っていた。

涙のあとには虹も出る、とも言っていた。

ところで昼にエレベーターに乗る。

いつも乗っているが扉が閉まる時、扉が閉まりますって言うのね。

優しいのね。いっぽうでエレベーターが開く時は何にも言わない。

開く時は別に危険など潜んでないだろってことだと思うのだけれども。

機械やパッケージが時に過剰に丁寧だったり優しい時がある。

トイレットペーパーを最後まで使ったら、芯に「まいどありがとうございます」を見つけた時も紙パックのジュースを平べったくしたら「たたんでくれてありがとう」と書いてあった時も、その向こう側に帽子を被ったおいちゃんの笑顔が見えてしまうのだった。

しかし昨今のスーパーのエスカレーターののろさには疲弊してしまう。

逆につんのめる。

優しいのか怠けているのかどっちなんだ。

世の常識は、驚くのは最初だけでいつのまにかわからなくなってしまうのだ。

だって「おかしのまちおか」ってさ、最初の最初は「まちのお菓子やさん」だったよね?

それが長いからっつってきっと若人かだれかが「まちおか」って短縮したんじゃないの?

それでも頑なにもっかい長めの「おかしのまちおか」にしたのにやっぱり長いから「まちおか」ってみんな呼ぶんだよね?

耳が耳鳴りするみたいなことになってんだよね?

でもそんなことはどうでもいいじゃんってことなんだよね?(wikiによると少々違うらしい)

まぁだからどうってことはないんだが。

 

さてさて水曜昼を折り返し、今週も下山が始まった。

ハナキンまであと少し。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

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