ただなんとなく過ぎていくなら

最近はできるだけ帰宅するまでに、徒然は書き終えておきたいと思っている。

そうすれば帰宅してから寝るまで、いろんなことができるはずだ。

朝と夜の通勤列車と昼休み。時間は3時間。書けないはずはないのだけれど…
眠くて仕方のない日もあれば、ポッドキャストを聴きたい日もある。

ギガは喰うがどうしても動画が観たい日だってある。

毎日疲れてんだからこれくらいいいじゃない。

そうやって気づけば夜の9時。

そんな日はだいたい文章がグダグダになっちゃって、こんなつまらんものを晒すなんて、まったくつまらん奴だと思われるくらいなら書かないほうがマシだとか、そんな言い訳ばかりが頭を占領しはじめる。

結局それでもまぁいっかいっかっつって今日まできたけれど。

今日まできて薄々気づいていること。

それは、考えなくてもよければ全く考えなくて平気になるということ。

最近自分は美味しいスープになろうとしてるんじゃないのかね、と思う。

思考はすぐにズルをしたくなる。

誰かが分かりやすく教えてくれたことをまるで自分が考えたことみたいに記憶する。

そうやって虚構の記憶を積み重ねていく。

いつだって自分は考えているんだ、だからわかっているんだと思い込んでしまう。

それは若さで言えば知ったふうな口となり、老いで言えば老害となるんじゃないだろうか。

何も考えちゃいないし何もしちゃいない。

でもそんなふうには思えないくらいに、まことしやかな情報でこの世は溢れていて、知った気、やった気になるようになっている。

何を書こうかと考えて、つまらないことしか思い浮かばない時に気づくのだ。

誰かの考えに共感したり批判したりしていただけだったんだ、と。

自分の考えなんて無いに等しかった。

タワシは美味しいスープを飲むより、美味しいスープになりたい。

美味しいスープを飲まなきゃ美味しいスープになれやしないけど、でも美味しいスープになるためにはじっくりコトコト煮ないとね。

そう思いながらつまらん事を今日も書いている。

毎日煮詰まっているが、美味しいスープになろうとしている。

さてさて今夜も腐らぬよう、じっくりコトコト煮るのである。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

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