爪の先の白い部分を切ってからヤスリをかけた後、白がない自分の爪を眺める瞬間が好きだ。
人には自分にしかわからないだろう至福の時があるんだと思う。
それとは反対にすごく嫌な瞬間もある。
引き摺らないように履いていたスニーカーの踵の外側がちょっと削れているのに気づいた瞬間とか(削れたことがわかったらあとは気にならない)、貼った付箋の右側がちょっとめくれてる感じとか。
しかしそんな些細なことをわざわざ人に言ったりしないのでそういうのはなんかちょっと勿体ない気もする。
ぽ氏の場合、箱に隙間なく、さらに整然と物が詰まっているのを見るのも、自分で詰めるのもこれがたまらないらしい。
そこらへんはタワシにはよくわからんけれど自分の部屋の本棚の本を並べるときに、作家順などカテゴライズして分けると高さがばらばらになって気持ち悪いが、高さ順に並べると高さ以外全てぐちゃぐちゃで気持ちが悪い。
つまりどうあがいても気持ちが悪いのである。
この「気持ち悪い」にもっと無関心になれたら少し生きやすくなりそうだが、誰に強制されてるわけでもなく自分でそうするのだからこれは自業自得ってやつである。
今夜はサラダの具が足りないのできゅうりを買おう。
それではみなはん、また明日。
この場所で。