妄想列車は走る

お銀座でお夕飯をおっ食べた。

腹が満たされると人は幸せな気分になるが、その気持ちが湧き出す前にこのまま布団の海へ沈んでしまいたくもなる。

どちらも幸せと言う。

だがしかしタワシは外食が別段好きではない。

腹いっぱい幸せいっぱいをリュックに背負い電車に乗るとどこもかしこも死んだ目をして座っている人、人、人。

幸せを持ち帰るには死の匂いが強すぎるのだ。

どうしたらもっとなんかこう幸せを持ち越せるような素敵列車になるんだろうか、と考える。

本当に見たくて携帯電話を覗きこんでる人は果たしてどのくらいいるだろうか。

退屈は人生の味わい深い時間でもある。

退屈を満喫できたなら携帯電話は小さな受話器だけで事足りていたんじゃなかろうか。

退屈をエネルギーに変換するのも悪くない。

スポーツジムよろしく車内に所狭しと並ぶエアロバイクで電気を蓄電することができたりしちゃって、生み出した電気は自分の月々の電気使用量から差し引かれるなんてどうだろう。

鉄道会社にプレゼントするのもあり寄りのありである。

ア・ロット・オブな人々が知らないサムバディーのために車内でバイクを漕ぐ。

そのおかげで今月の初乗りが、な、なんと30%OFF、OFF、OFF!

愛を持って漕いでます!

とかなんつっちゃって。

なんか世界がユニークで満たされたらいいのな。

かく言うタワシも列車で死んだ目をしているが。

理想と現実の狭間で飯を食うタワシである。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

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