色眼鏡

早めに寝ようと思ったが案の定眠れはしなくてのそのそとリビングへ。

課題というか何というかポエムを書かなくてはならないのだが、通常発する言葉がいちいちロマンティックで、ロマンティックが止まらないね、などとよくぽ氏に言われるのでロマンティックじゃないポエムを書こうとするのだけれどどうにもこうにもロマンティックが止まらない。

生粋のロマンティストなのだ。

だいたいロマンは存在などしない。

事実を、誰かの想像を、自分がどう捉えるかの問題なんだから。

タワシは常にロマン色の眼鏡をかけて生きているのであれもこれもそれもどれもロマンティックになってしまう。

そこに箱があるとする。

ぽ氏は箱の存在すら薄らぼんやりしていて、言われてみれば四角いものがあったね。

などと言う。

かたやタワシはいつもの風景に入り込んでくる異物を瞬時に感知し、その中身について、誰からなのかについて、誰宛てなのかについて考え続けてしまう。

それはある意味偽造なのかもしれない。

そこにあるものをただ「ある」として受け止める事ができないんだから。

勝手にストーリーを組み立て勝手に感情を揺らしているんだから。

そんなことを考えていると、世界はひとつじゃないとおもう。

誰もが自分の思う世界で生き、そこに存在していると思い込んでいる誰かすら本当は存在などしていないのだ。

なんだ、すでにバーチャルじゃないか。

人はひとりである。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

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