月曜は月曜なんだから月が綺麗でなければならない。
月が綺麗ですね。
の意味がアイラヴィヤだという話は有名である。
実際、月はどんなときも美しい。
そういうわけで月曜は愛の曜日であるべきだ。
嫌だ嫌だと思いながら地獄の腸詰めよろしくパツンパツンに詰め込まれて株式会社地獄支店へ向かうなんて、そんなことはあってはならないのだ。
月曜は燃えるような愛の火曜日へのエチュードなのだから。
タワシがコタワシだった頃、空気が入った巨大な風船怪獣とかの中に入ってバフンバフン跳べるやつあったじゃないの。
デパートの屋上にさ。
中はかまぼこが並んだみたいな形でひたすら跳んでるだけのやつ。
ヘンテコトランポリンみたいなあれ、タワシは大好きだったのだ。
思い切り飛んでバランスを崩して横っちょになって落ちても全然痛くない。
それゆえ毎回全力でいろんな跳び方に挑戦した。
しかもズッコケても痛くないのでズッコケることすらめちゃんこ楽しかった。
ヨダレが垂れるほど笑い転げ、興奮して跳んでいた。
タワシの人生、あんなふうに思い切りやってのけたいぜ、と思う。
ズッコケすらもオモロくて、ヨダレが垂れるほど興奮して。
あの風船トランポリンをタワシは100%信頼していた。
だから何でもできた。
この世界がまるっとあの小汚いエアートランポリンだったなら。
人生、楽しまなきゃ損て意味はそういうニュアンスなんだろうか。
違うような気もするが、ガックシくる人生には飽き飽きだ。
せめてこれだけは心のフックにいつもぶらさげておこう。
頑張った自分とその結果は無関係ってこと、そもそも人生は不公平ってこと。
成功が味わい深いとは限らないってこともぶらさげておこう。
よぉし、明日も不貞腐れずにいったるぜ。
オレ最高。
それではみなはん、また明日。
この場所で。