今日も日本列島が見事にさつまいも色になっていた。
NHKの天気予報と太陽が、秋のほくほくコラボレーションを夏からずっとやっているが、いったいぜんたいいつになったら秋がくるというんだ、おい。
日本がさつまいもになるなんて去年は想像すらしていなかった。
まぁ考えてみれば「いつのまにか」はいつもいつのまにやらそこにあるけれど。
夜の時計の針がてっぺんを越えるのも、たけのこの里があと2つって涙の瞬間も、職場を出たら真っ暗もぜんぶ。
だから変なことにはいつまでもかかずらわっちゃいられないのだ。
残りの人生は既に生きてきた時間より確実に短いのだから。
そうなると躍起になって前へ進まなくともいいかなとさえ思えてくる。
アルバムをめくる時間がやってきたような気もしているのだ。
今でこそ写真はこの手のひらに全て収まっているからあれだが、コドモの頃は部屋の片付けをする度に机の引き出しから出てくる写真を破り捨てていたな。
アルバムに入れたり、写真が入っている缶々にしまったりするのが面倒だったから。
45ℓのゴミ袋にどんどんぶち込んでいたよ。
そういうところがなんとなく自分で自分を怖いなと思っていたところだ。
今でもこの血管を脈々と流れる血にその種のようなものが確実に眠っているのがわかる。
案外タワシのアルバムはひらひら舞うほど薄いかもしれない。
腹が減る。
豚肉を買う。
それではみなはん、また明日。
この場所で。