団体さんがあちら側の歩道を歩いてこちらに向かってきた。
えらい数だなぁと見ていると、一様に黄色く懐かしい帽子を被っていて、彼らが全員小学生だと知る。
大人だと思ってた。
背も高いし、イミフなガヤガヤもないし、そもそも子供服を着ていない。
帽子を脱いだら大人みたいだ。
そういえば子供服って売ってるんだろうか。
例えば男子がよくはいていたジーンズのホットパンツみたいなやつ。
半ズボンと呼んでいたが休み時間に校庭で暴れ回った後のそれは捲り上がってジーンズ素材のおパンツみたいだった。
横田君が、とある日はみチンをしてからあだ名が横チンになったりもしていた。
今じゃハラスメントど真ん中である。
愛ちゃんのお気に入りのスカートには大きなタヌキのアップリケがあったし、冬にはみんなジャンパーを羽織って通学した。
明らかにコドモだとわかる子供服って今もどこかに売っているんだろうか。
多くの大人が着る無難な服をあんなに小さな頃から着ていて「“自分の好き”とは他と比べて異様である」なんちゃ、考えない時を通過していくんだろうか。
いわゆる帳尻を合わせてくプロセスにその人の味わいが生まれると思うのだが、そういうやつはもう必要なくなったんだろうか。
好きか嫌いか、それはいつの時代も大切な価値観だと思う。
だから何ってなんでもないのだけれど。
それではみなはん、また明日。
この場所で。