風船の色は赤。

やっぱり右耳の風船は取れなかったので半休を取って耳鼻科へ行く。

病院は家の近くがいいのだけれど、残念なことに時々お世話になっている耳鼻科が定休日だったので他へ行く。

道すがらに開店前のラーメン屋さんがあり、開店前のショーケースのラーメン食品サンプルをひとつずつ取り出して雑巾掛けをしているおばたんの店員さんがいた。

食品の色を忘れた食品サンプルをよく見るのでこれは掃除をしないもの、と決めつけていたが、おばたんの優しいフォルムとクリームぱんみたいなオテテで綺麗になったショーケースはなんだかとても誇らしく見えた。

おばたんのおかげでこの店は美味いはず。

 

病院のビルのエレベーターに乗るとき、既にオネェタンがいた。

降りる階も同じだったのに開ボタンを押して「お先にどうぞネス」をしてくれた。でもそうなると先にいたのはオネェタンなのに病院の順番はタワシが先になってしまう。

それはいけないので「いやいや、お先にどうぞネス」と言ったら病院の看護師さんだった。

そんな間違いは有り寄りの有りだろう。

突発性難聴ぽいと言われて凹んだが、何故か処方された薬を飲む前に風船はどっかに消えてなくなった。

答えを知った安心感だろうか。

それにしても物理的には何もしていないのに症状が改善するなんてタワシには人を救う魔術師の素質があるのかもしれない。

え、全然関係ない?

どちらにせよ、病院通いがこうも立て続けに起こると気は病まなくなるんだな。

しゃーないな、と思うほうが楽になってきた。

処世術が身についたってもんだ。

 

ランチミーティングでは無性にカレーが食べたくなり、カツカレーを頼んだらカツ以外の具が皆無で泣きそうになる。

カレーはいつだってゴロゴロしていて欲しいのだ。

 

さてさて11月も半ばだというのにあったけぇ。

個人的にはありがてぇ。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

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