魔法

マジでよくわからないのだけれど、タワシがエレベーターへ向かうとまだボタンまで3メートルはあるのにエレベーターが「待ってたお」とばかりにガチャコンと開くことが結構あって、最初はビビった。

もちろんその扉が開く時は絶対にタワシしかいないのだけれど。

古いビルの、ボタンも飛び出た、扉にぶつかると開きはするけど恥ずかしいくらい痛い、あのレトロなエレベーターだ。

あのエレベーターに待っておりました。ご主人様みたいな機能がついているとは思えない。

帰りはいつもかなり待っているし。

すぐに妖精だ、宇宙人の仕業だなどと口にするタワシではあるが、今回はそのどちらでもない。

「このビル、生きてます」なのだ。

そういう事ってないですか?とみなはんに問いたい。

だって明らかに不思議すぎるのだ。

今日ももちろん開いた。

もひかひて、ビルがタワシに恋してる?

『ビルの恋物語』なんつって。

いやいやこれはホラー映画になるのでごめんだお。

それにしても生きていると不思議な事が時々あるね。

まぁそれはタワシの無知が引き起こすものかもしれないが。

しかしロマンのある不思議なら無知でもえぇじゃないか、と思う。

それを子供っぽいというか、子供らしい(もうとっくにおばたんだけど)というか。

そこは見る人の手腕による。

頑張れ見る人よ。

なんつって。

ずいぶん横柄だな。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

 

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