題名のない日々。

帰り道の向こう側がいつもよりほんのり明るくて、夏が来るんだなぁと思う。

夏は嫌いだけれどその手前で過ごしやすい季節が一瞬だけやってくる。

とても楽しみだしとても嬉しいのに鼻水とくしゃみが止まらない。

とんだ悲劇である。

2ヶ月もすれば桜が咲いて、青白い桜の空の下でおセンチな気分になる。

草木が芽吹くと自分も何かできるんじゃないか、と前向きになる。

炎天下で苦しくてやっぱり自分ごときが何かできるなんて思っちゃならないのさ、とクーラーに向かって思いを馳せる。

なかなか暑さがやまなくて、やっと秋が来たと思った瞬間に今年が終わる。

何にもしてないじゃないか、と焦るがすぐに諦めて冬眠の支度を始めるのだ。

クリスマスはあっという間に過ぎて、正月休みなんて怒りすら覚えるほどに短くてまた一年の抱負を語るのだ。

このループから抜け出す覚悟はあるのか。

さぁね。

でもさ、やるっきゃないじゃない。

オレは生きてる。

生きてることが生きてる証なのだ。

生きてる実感を味わう。

そうする。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

 

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