気づけばしょっ中書いているけれど、朝の列車は悪の巣窟である。
悪い大人がわんさかいる。
こんな状態でこの国は本当にいいんだろうか。
ストレスの悪循環を燃料に走る列車。
会社で嫌な思いをしていて、屈辱しかなくて、ストレスで人間ではなくなっている。
それでも早朝から会社に行かなくちゃいけなくて(その行かなくちゃいけないというのがこの地獄を作っていると思う。行かなくちゃ生活ができないという呪いが)、そしてここは会社じゃないし自分が誰かなんて誰も知らないし、いつものストレスを発散するにはしがらみのないとっておきの場所だぜ、と成り下がっている。
それがまさにまさに朝の地獄の鉄箱である。
無理な注文を平気でしてくる客に従う必要も、上司にぺこぺこする必要も、下品な話に愛想笑いをする必要もないこの箱で自分の日頃の鬱憤を晴らすという、世にも格好の悪いことを平気でやっている輩がわんさかいるという現実。
こんな世の中で優しくあれ、というのはもはや脅迫ではないかとすら思う。
毎朝この鉄箱に自ら乗り込むタワシもまた人間ではないんだろう。
人としての尊厳はもはやない。
憲法13条は欲にまみれて死んだのだ。
働かなきゃ生きていけないという呪いが結局は辛うじて息をしているが人としては終了しているゾンビを生み出しているんじゃないだろうか。
何億人という悲しきゾンビが希望なく息をしているんだろうか。
タワシは会社を辞めた。
それではみなはん、また明日。
この場所で。