うちの店は秘密基地と謳っているだけあってとにかく見つからない。
いや、お客さんは迷わず来てくださるのだが、電力会社しかり水道局しかりで…契約の電話をして一安心と思ったら電力会社から電話がかかってきて、メーターの在処がわからないので伺わせてほしいと言われる。
入居?日に電気が使えないのはとても困るので当日の朝に来てもらい無事電気が通う。
良かった。
ちなみにその時丁度、もともと天井についていた昭和レトロだが可愛くないランプシェードを取り外したいのに、踏み台に乗っても手がとどかないという災難に見舞われていたので、無理を言って外していただいた。
ラッキーなことこの上ない。
水道は初日からじゃばじゃば出ていたので問題ないはずなのだが、突然先週末に電話があり、水道メーターが見つからないので伺わせてもらえないか、と言われた。
「え、でも水は豊富に出てますが?」と問うと「そうなんですが…以前探しに行きましたがメーターの在処がわからず…」と言われた。
水道はライフラインだから最後まで止まらないということの延長線上にある話なのかもしれない。
「では月曜日の10〜11時で来てくださいますか?」と答えると、彼女は嬉しそうに「はい!よろしくお願いします。」と返ってきたのでなんだか見つからなかったことを申し訳なく思った。
しかしこういう時に怒涛というのは訪れるもので、ハロワで唯一足りなかった離職票と、「障害者手帳の用意ができたので取りに来てください」のハガキが一気に届く。
ヨスッ。
ではハロワ→保健所→店の順番で行こう、と美しい曲線を描いて全てを終わらせようと鼻息を荒くして早起きをし、自転車をぶっ飛ばす。
定期券という代物が人の心をどれだけ豊かにしていたことかと、仕事を辞めるとしみじみ思う。
今までママンに買って貰っていた鉛筆と消しゴムを明日からはアンタの金で買いなはれ、と言われたような衝撃のでかさである。
ま、そういうことで自転車をぶっ飛ばすわけだが、丁度中間地点で忘れ物に気づく。
しまった。
これではハロワのオープン8時30分には間に合わねぇ。
混むぞぉ。
大腿四頭筋をパツンパツンにして戻る。
走る。
オープンから遅れること15分。
急いで受付を済ませるとな、なんと34人待ちですと!?
オー・マイ・ガ〜ン…
10時までに店に戻れる気はさらさらしない。
いや、でも決めつけるな、自分。
ギリギリまで信じて待とう。
空いた席にすかさず座る。
おや?
朝から全力で走り、腸が活発に動いたせいで用が足したい。
猛烈なウェーブで。
でも一度立ったら席を取られるじゃないか。
しかし背に腹は変えられぬ。
タワシは850番だから840番まで座り続けよう。
そしてマイクを置こう。
心も身体もスッキリして戻ると847番。
最高である。
9時27分。
「850番のかた〜」と天使が歌う。
9時29分終了。
走れタワス。
9時45分。
店の5分手前の保健所にとうちゃこ。
とりあえず中へ。
ん。
受付で対応しているのは2名。
しかしなかなか終わらない雰囲気を察知し、諦め9時58分。
店にとうちゃこ。
ふぅ。
水道局のお姉さんを待たせずに済んだ。
よかった。
10時43分。
お姉さんは来ない。
あんなに嬉しそうな声で「ありがとうございます!」って言ったじゃん。
すごく店に来たそうだったじゃん。
お姉さんすぐ来て帰ると思ってるから暖房をつけずに震えてる。
なんだ、この胸くそ虚しい感じは。
まぁいいさ。
約束は11時まで有効だしな。
それにしてもそれにしても。
それではみなはん、また明日。
この場所で。