さてさて。
悲しみに暮れる夜は明けた。
つうかぽ氏の一言がバチコンと胸に刺さり過ぎてこれは運命だったのかもしれないとさえ思う。
なんだってそれはってぇと「そこに受かってたら災害時に避難するの大変だったじゃん」だ。
そうだ、タワシは前々からあの街は災害時にやべぇことになりそうだ、と思っていたのに、この会社働きやすそうだと舞い上がってすっかり忘れていたんだった。
生粋のオカルトタワシにとって未確認怪しげ事項は重大だったのだ。
いや災害なんて起こってなんか欲しくはないが起こったとしたらあそこはやべぇ街だから。
すっかり助かった気分にチェンジする単細胞に、さらにさらにシズラーのモーニングというミラクルなトゥモローをプレゼントしてくれたぽ氏は天才かもしれん。
青空で、腹一杯で、ジーンズの上にマグカップケーキよろしくお腹が乗っかっちゃって天国か、ここは。
おい、おまいさん。
そう、タワシはすぐに舞い上がり、あっという間にベッコベコに凹む多忙人間なのだ。
カップケーキの、はみ出たスポンジみたいなお腹を抱えて東博へ向かう。
祝日でも山手線は激混みである。
放り出されるように上野駅で下車すると、前で同じように放り出されたおばたん2人が「ね〜!だって降りようにもみんなが降りてくれないんだも〜ん。それじゃあ。」と言ったと思ったらあなたは右に私は左に、と別れて消えた。
おばたんて人類みなともだちなのな。
そういやあ昔、やはり激混み電車で赤ちゃんを抱えたお母たんと、その向かいにショートカット茶髪のおばたんがいて、おばたんが赤ちゃんのほっぺをツンツンしながら「ん〜、チュチュチュチュ。チュチュチュチュ」と言いながら顔を近づけたと思ったら指紋だらけの自分の携帯電話を取り出して誰かの写真を表示して赤ちゃんに向かって「ほ〜ら。お兄たんにチュチュチュチュ。チュチュチュチュ。」と謎のオールウェイズチュチュチュチュをしていたので、孫が可愛くて仕方ないんだろうな、と和かに眺めていたら渋谷駅に停車するとおばたんだけが「じゃあね」と笑って降りていき、おかあたんは引き攣った顔で笑っていて初めてあのおばたんが全く無関係の見ず知らずのおばたんだったと知り震えた。
たまたま前にいた赤ちゃんにまさかのチュチュチュチュ。
全く知らないお兄たんの写真を見せて指紋だらけの画面にチュチュチュチュさせようとしていたなんて、いくらなんでも怖すぎる。
赤ちゃんが微動だにしなくて良かった。
おばたん最強過ぎる。
あれ、何書こうとしてたんだっけ。
まぁいっか。
それではみなはん、また明日。
この場所で。