らしさ。

ちまちまと細かい作業をしていた。

明日の準備だ。

面接にはそれなりの服を着ていかなきゃならないが、このタイプの服も靴も大嫌いだ。

しかしそんなことは言ってられないので押し入れから適当なものを出して久々に着てみる。

キツイ…

ファスティングよ、効果を出してくれ、明日までに。

 

服というのは誠にアイデンティティだと思う。

いつでも自分の好きな服を着れたらいいけれど、会社にはジーンズじゃ行けなかったり、古着のボロイTシャツでも行けない。

この時点でタワシはタワシではなくなっているのだ。

会社用に好きでもなく、高くもなく、飛び抜けて変でもないものをわざわざ買って、週に5日着るということは、ほとんど自分を失ったまま生きるということ。

太っちゃって今まで着ていた服が似合わなくなった時も自分が消えたような気がする。

自分なんて本当は消えるものじゃないのに、こんなことくらいで容易く消えていくんだから、自分ってものは難解だ。

自分らしくあれ、と人は言うけれど「らしさ」は15cm定規のメモリの1㎜ぶんくらいしかないんじゃないかな。

 

自分らしさの危うさ。

うん。

明日はアタシらしくいれるかな。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

 

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