会場に着くと長蛇の列が。
どデカい敷地をはみ出して道路まで続いている。
そうか。
こりゃ大変だ。
1番候補の整理券をまずは頂こうとスタンバイしていたので、受け取ったのはNo.1。
これは幸先良いぞ、と思ったのもつかの間、タワシの口上商人がまだ目覚めていない状態での面接はポンコツのままさっさと終わり、こりゃダメだ、とションボリする。
しかしそうも言ってはおれんので次々と面接を受けていく。
途中でなんかいろいろよくわからなくなってくる。
いやいや、そんなこと今は考える時じゃない。
タワシの紺色の七分袖は汗がソルトに変わって素敵な模様を脇のふもとで描いている。
16時15分終了。
16時間ファスティングのため、本日の夕食は17時に取りたい。
しかし久々の繁華街、ちょっとぶらぶらしたい。
ムムムムム。
華より団子だ、ゴー・ホーム・タワシ、ゴー・ホーム!
久々の、帰りゆく人々で充満したトレインに揺られながら夕焼けも見つめ用と思ったが綺麗な曇り空なのでスッと帰る。
さて。
席が空いたので座る。
同時に高齢者の二人組が現る。
しかし茶色いウィッグに、バリバリのマダムカーディガンとロングスカート。
バリバリの若作りなのだ。
こ、これは譲ったら逆に失礼か?と一瞬怯む。
すると車内に響くデカい声で「こないだ席譲られただの、久々だの、外人はずっと譲る」だのと話し出す。
なんか嫌な感じ。
目を瞑る。
すると「最近の子はスマホ見てるか、寝たふりするかだもんね。」と言い出す。
カチーン。
断っておくがここは優先席ではない。
そんな言い方ないでしょうが。
すぐにわざと目を開ける。
よっぽど疲れていなけりゃ高齢者に席を譲る気で生活しているが、こんな言われ方をされたんじゃ譲ってやるものか、という気持ちになる。
あたりまえのことなんてないんだぜ。
人には心があるんだぜ。
高齢者を敬ってはいるが、歳を重ねたってだけで偉いのか?
はぁ。
こんな歳の重ね方はしないぞ、と強く心に思う1日の終わりのタワティーヌである。
今日は疲れた。
今夜はクーラー、ギンギンに効かせようぜ。
それではみなはん、また明日。
この場所で。