陽がのぼる前に店の植物たちに水をあげに行く。
刺さるような暑さもなければ日陰も多い。
風も冷たくて気持ちいい。
店の長老のガジュマル様の葉っぱがぐんぐん大きくなるものだから、タワシもうれしくて枯れないようにお世話をしている。
部屋の風を通し、お水をあげて暑くなる前に店を出る。
帰り道はどこも小学生がわらわらわらわらと歩いていた。
登校か。
それにしてもこんくらいのコドモたちは皆個性を背負って歩いてるんだな。
歩き方も歩く速度もみんな違ってオモロイ。
そしてみんな、何かを探している目をしていた。
この世界にはまだ知らないことがたくさんあった。
その一方で大人たちは死んだ目でスマートフォンを見ているか、死んだ目で遠くを見ているかだ。
あんなに素敵なビフォーがなぜこんな目をしたアフターになるのか。
とても残念である。
世の中にはもっと余白が必要だ。
人を気遣える余裕も必要だ。
裕次郎にはヨットが必要だし、まひるにはよし子が必要で、麻宮サキにはヨーヨーが必要なのだ。
ジョンにはヨーコが必要だったように。
つまり人間には「よすが」が必要だということ。
ヨスッ。
金曜日の終わりのはじまりはじまり。
しあわせのヨ。
それではみなはん、また明日。
この場所よ。