パパンはデイサービスへ、ママンはリハビリ特化型デイサービスというんだろうか、そこへ通っている。
タワシが勧めたわけではなく、自ら進んで申し込みをして通っている。
過去に介護関係の仕事をしていたころ、なかなか施設に来たがらない利用者さんが結構いらっしゃったので、うちは助かっているなぁ、と思う。
パパンに関しては特に、週2回のデイサービスの日はお洒落をして朝からそわそわしている。
施設では麻雀を思う存分楽しめるので行きたくて仕方ないのだ。
「この日、旅行にでも行こうか」と呟いたら「お父さんはデイサービスに行くから無理だ。」と言われた時は驚いた。
先週末に、「ちょっと大きすぎるからあげるよ」とパパンにメンズのかわいいシャツをあげた。
早速それを着てデイサービスへ行き、帰ってきたパパンに「洋服褒められた?」と聞くと、嬉しそうに頷いた。
褒められたので、娘に買ってもらったと言ったらしい。
買ってあげた、からはほど遠いが褒められたならよかった。
ママンはどこかから小型のDVDプレーヤーを引っ張り出してきて、映らないと騒いでいた。
「キュルキュル音が鳴っているのはこれ今、巻き戻ししてるんだね。」とレトロな事を言っている。
さらに戸籍謄本がいる、というのでマイナンバーカードを持って一緒にセブンイレブンのコピー機へ行き「暗証番号を入れて」と言うと「顔認証にして」と未来みたいな事を言う。
みんなそれぞれの世界で自由に楽しくやっているのだ。
それでいいじゃないか。
わかっててもわかってなくても楽しければそれだけで幸せじゃないか。
さてと。
明日は最終面接だ。
気合いを入れてからそれを抜いて行こう。
それではみなはん、また明日。
この場所で。