縁にはアクションが必須

いよいよシエスタが明日で終わる。

けれども津波の影響でもしかしたら電車の運行状況が変わるかもしれない。

朝なんとなくテレビをつけたら只事ではない映像がながれてきてビクッとする。

いつなにが起きるかは本当に予測がつかない。

毎日を精一杯に楽しく生きることしかできないのだ、と思った。

 

昼過ぎに郵便局へ行く。

暗証番号も分からず、ハンコも違ってなんやかやと手続きに時間がかかったので暇つぶしに壁を見つめていた。

そこには郵便局のグッズや期間限定のハガキが貼り付けてあったから。

見つめた壁のそのすぐ横にはおねぇたんが座っていて、タワシはおねぇたんを見つめていたわけではないし、おねぇたんだって自分が見つめられてるとは思ってないんだろうけれど、どうにもこうにも肌色がこちらを向いているのでおねぇたんはそわそわしてしまったんだろう。

誰もお客さんなど入ってきてはいないのに「いらっしゃいませ〜」と言った。

それにつられてみんながいらっしゃいませ、と言い始めた。

こ、これは気まずいのでスタスタと壁際のグッズまでかけ寄り眺める。

すかさず、おねぇたんが「よろしかったらぜひいかがですか?」と詰め寄ってくる。

全然いらないが気まづいので「あのぅ、このぬいぐるみは…ぽすくまですか?」と聞いてみる。

明らかにぽすくまではないが。

おねぇたんからは「郵便局風の格好をしてるんで似てますが、違います」と返答がきてタワシは再び席へ戻る。

よし、イミフだが、微妙な空気はこれで吹っ飛んだ。

これでヨスッ。

 

用事を済ませて家路に着く。

陽が落ちてから新しい定期を買いに再び自転車をぶっ飛ばす。

と、郵便局の前を昼間のおねぇたんが歩いてきた。

さすがに覚えてはいなかったがフォルムと優しいお顔は絶対におねぇたんなのである。

おねぇたんもタワシもお互いに「昼の…ですよね?」という表情をして頭を下げた。

これって大袈裟かもしれないが、おねぇたんもタワシもちょっとずつ微妙な空気をかき分け歩み寄ったから、ご挨拶という縁を引き寄せたんだと思うのだ。縁はどこでどう結ばれるかわからないが、縁という奇跡にあぐらをかいていたら訪れないんだろうな、と思った夕暮れそよ風のタワシである。

 

それではみなはん、また明日。

この場所で。

 

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